過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里の物件は安い。借りるよりも買うほうがいいのだが。

こちらも別の最近の移住相談の事例。いろいろな事例をもとにして探求するのが性分なので。
①山里の物件は安い。だから、借りるよりも買うほうがいい。借りた時、家主から「出て行け」と言うと出ていかなくちゃならない。
補修費などかかる。賃貸だと、腰を入れて補修する気にならない。何十年たっても自分のものにはならない。
②しかし、安いといってもやはり原資は必要。その金がない場合。もしも親に資産があれば生前贈与のかたちでもらう方法もある。ただし、生前贈与を受けるが、相続は放棄しない。生前贈与分は相続分から差し引く。
③贈与だと多額の税金がかかる。しかし、相続時精算課税制度で、2,500万円までの税金控除がある。
④まずは、いまの親の資産を明らかにする。土地の相場、生命保険の受取、株券、現預金など。それから自分の法定相続分を計算する。
⑤相続人が複数いる場合、そのあたりは厄介。親ときょうだい間でよく話しあっておくのが必要。そのためには、第三者が介入する裁判所での調停という道もある。しかし、一年余はかかる。
⑥親の生前に、もしも土地と家が売却された場合には、その売却益は、子どもたちで配分する。そのことを覚書にしておく。
⑦あるいは、きょうだいが利益を独り占めしたり、あるいは親の資産を使い込んだりするのはよくあること。そういうことがあれば、相続の時に、特別受益の事実を究明し、不当利得返還請求訴訟を提起できる。
⑧ある兄弟にすべて譲るという遺言状を作成している可能性(公正証書遺言)だってある。しかし、遺留分減殺請求は可能。
ということで、すこし整理してみた。縁があれば一緒に考えることにしている。よろず相談所みたいなことにもなっている。それよりも、ちゃんと自分の仕事しなくちゃなぁ……。