過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「ジジイの片づけ」沢野ひとし著 より

この本を読んで、よし早起きして掃除やるぞ。片付けやるぞ。箒と雑巾がけだ。という気になっている。

じつは、数日前からやっているんだけど、とてもいい。箒と雑巾がけで部屋の空気感が違ってくる。気分もすっきりする。

掃除はまさに日々の修行に。修行=楽しんで身につく、というような。
功徳は、精神が爽快になること、気分が良くなること、仕事が捗ること、対人関係もニコニコになること。

問題は持続するかどうかだけど。
ともあれ、以下、気に入ったところをピックアップした。
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「ジジイの片づけ」沢野ひとし著 集英社より

心が晴れない時ほど部屋、家の片づけをするのが一番だ。掃除をし、体を動かし、片づけ方を発見すれば、思考も変わり、新鮮な気持ちになる。

使わなくなった物を整理処分すると部屋も広く、心も明るくなってくる。

ジジイは早朝から片づけに専念したい。なぜなら長年生きてきて、朝の時間は大切だとつくづく悟ったからだ。一日のはじまりに、まずどう動くか。その行動いかんで一日は、また将来は決定づけられると言っても大げさではない。そこでまず片づけをして体を動かし、一日の助走をつける。

朝の10分間片づけを習慣にすると、部屋の中にはジワジワと良い気が流れてくるようにゆったりとしてくる。

たった1分間だけでも、片づければ何も置いていない空間が生まれる。

たまに二時間も掃除をすれば、心も華やぎ家中がスッキリするものだ。そして朝の限定「10分間片づけ」を日課にすれば、家も頭の中も清々しくなる。

毎日たった10分と思っても侮るなかれ。起き抜けに、心もすっきり片づく感覚は爽快満点。

道具も片手でパッと持てるものを使おう。小さなホウキや雑巾、化学繊維の埃取りなどを使ってサッと掃除する。

ホウキ、チリトリ、ハタキ、そして絞った雑巾は日本の掃除文化の要である。

ホウキで掃くと、ジジイのすさんだ気持ちもいつの間にか清らかに澄み渡ってくる。魔法のようだ。

窓を開けて新たな気を入れると、今まで淀んでいた空気をまるごと総取り替えすることにより、心も体もすっきりしてくる。

「二十年、少なくともあと十年は元気に生きるのだ」と空に向かって両手を合わせ祈ろう。

「眠れない、疲れが取れない」と口癖のようにつぶやいているジジイがいたが、いろいろ環境を聞いてみると、原因は家の中に気がとどこおっていることにあった。窓を全開にしたら、あら不思議、すっといつの間にか不安が消えてしまったという。

不安を感じたら、窓ガラスを磨くことだ。窓拭きは、自分の心の汚れも落としてくれる。
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