過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

秋の日はつるべ落とし

いまの元気が、10年も20年も続くように思って生きている。

20代、30代、40代、50代は、だいたいそれでいい。

でも、晩年になると、そうはいかない。

みなさん70歳を超えると、がくんと体力も気力もなくなるという。80歳をこえてら、ますます加速する。

「秋の日はつるべ落とし」

つるべとは、釣瓶。桶に縄をつけて井戸の水汲みをする。

手を離すと、井戸の中にすとーん落ちる。

そのように、秋は日が暮れるのが早い。もう16時くらいから、薄暗くなりつつある。そしてあっという間に暗くなる。

晩年になるとがくんと年をとる。久しぶりに会った方など、「あれ!こんなに老いたかなあ」とびっくりする。わが身もそのようになっていく現実を知らされる。

仕方なし。それが人生。「滅びを受け入れて生きていく」ということになる。それが、ひとつの知恵と。