過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

豊かな自然に恵まれるているはずの山間部は、太陽光パネルばかりと

過疎地には、広大な農地がある。だが人々は高齢のため耕作できない。人手もない。農産品を売るのもたいへん。ということで、耕作放棄地がひろがるばかり。草茫々。草刈りもたいへん。
農地はやっかいだ。農地法の制限があり売買できない。農地法の申請とか、農業委員会の許可だとか、ものすごく手間がかかる。なので、農地のまま放置。耕作放棄地ばかりとなる。
ただし、農地でも「白地」は、転用が可能。「青字」はだめ。白地には、太陽光パネルが進出してきている。「青字」は、足を高く太陽光パネルを設置している。その下で耕作している(農地の制限のため、やむをえず耕作しているようにも見せている)。
過疎地はあちこちで太陽光パネル。わがやの前も太陽光になった。ちかくの土地も太陽光になる。いまはキロあたり売電が14円(かつては42円)と安くなっても、パネルや蓄電池のコストが下がったので、採算がとれるという。
きょうユンボで工事をしている業者がいた。声をかけて聞いてみた。としばし立ち話。今年は、あちこちで太陽光の工事がぎっしり詰まっているという。
かくして、豊かな自然に恵まれるているはずの山間部は、太陽光パネルばかりとなっていく。
ところで、どれくらいの価格で売買されているのか。うちは農地1300坪と雑種地400坪がある。ためしに、いったいいくらで買ってくれるか、と聞くことにした。農地だと、坪千円くらい? 三千円? 白地の場合は?