過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

太陽光パネルばかり 田舎暮らしの現実

この山里、あちこちに太陽光パネルが設置されていく。
ランの散歩のときの立ち話。その方のお兄さんは、2千坪くらいの土地がある。そこに来月、太陽光パネルを設置するという。
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うちの事務所の前の空き地(100坪)も、昨年、相続が発生した。土地を売りたいという。
「太陽光など絶対にしたくない。春野を活性化する人に活用してもらいたい。ついては、格安の値段で買ってもらえませんか」と持ちかられた。お断りした。
が、業者に聴いてみると、やは実際には、太陽光パネルが設置されることになるようだ。
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その他、知らぬ間にあちこち太陽光になっている。老人のためのデイサービスの敷地にも、太陽光パネルがぎっしり。
不動産業の友人に聞くと、引き合いがあるのは、ほとんどすべて太陽光だという。
まあ、土地を活用するには、いまのところそれしかないのかなぁ。なにしろ、山里の土地は売れない。二束三文。坪5千円もいくかどうか。売らずにそのままにしておけば、草刈りが大変。お年寄りは、畑にして活用する体力もなし。
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山は森は、植林した杉と檜ばかりで、鬱蒼として暗い。生物はほとんどいない。日当たりの良い畑や田んぼ跡地は、太陽光パネルがならぶ。道で出会う人はいない。たまに見かけるのは、お年寄りばかり。
立ち話をすると「集落は終わっていくしかないよ。もう、先はないなあ」。そんな話ばかりを聞く。田舎暮らしの現実である。