過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「家で吠えて」と冷たく一言

オオカミの遠吠えを何度もした。するとあかりは、
「家で吠えて」と冷たく一言。
──はい。
それでおしまい。
クルマに乗って図書館に行くとき、あかりがおおあくび。それらつられて、おとうちゃんは、オオカミの遠吠えをした。おもしろがって、あかりも一緒にオオカミの遠吠えごっこしてくれるかとおもったのだ。
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帰宅すると、「追いかけっこしよう」と言う。何度も何度も追かけっこをする、追いかける、追われる、これ、つかれるんだ。おもしろくないし。
おとちうゃんはとってもベッドに横になる。もうだめ。
──今度はベッドに横になって、死んだように静かにしているゲームやろう。
そう提案したが。「だめ。もっと遊ぼうよ」と言う。
それでも、おとうちゃんは横になって。死んだー、もうだめと、死んだふりをしてした。
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「じゃぁ、ずっと死んでて」とあかりは言う。
こんどは、自分のパンツを頭のかぶせてくる。おとうちゃんはいやがると、ニコニコしてまたやる。いやだやめて。だって面白いじゃん。やめて。その繰り返しゲームになっていった。
あまりにしつこいので、プロレスのワザで身動きできなくする。すると、大泣きする。そこで、おしまい。
妻が言うには、お父ちゃんと子供のゲームじゃなくて、いじわるなお兄ちゃんと妹みたいゲームだ」と言う。