過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

昭和歌謡もいいが、やはり唱歌と童謡がいい

デイではよく歌う。毎日、10曲から20曲くらい。ぼくの開放弦によるギター伴奏だけど。
昭和歌謡もいいが、やはり唱歌と童謡がいい。みんなが歌詞を知っている歌。次々と繰り出して歌うのもいいが、ひとつ歌っては、それにまつわる思い出などを語り合うのも楽しい。
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「ずいずいずっころばし」「かもめかもめ」。幼いころ、どんな遊びをしたのか、再現してもらったり、体験を語ったり。
「おうまのおやこ」。かつては、馬が人家の中にいた。一緒に暮らしていた。馬は、田んぼを耕し、重たい荷物を運んだ。しかし、戦争になると、大切な宝のような馬が拠出させられた。しかも、砲弾の中を重たい荷物を運ばされ、崖から落ちたり餓死したり。
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「雀の学校」ちいちいぱっぱ・ちいぱっぱ。しかし、いまはカラスばかりで、雀がいなくなった。「したきりすずめ」のはなし。おばあさんは、洗い張りをしていた。ふのりにつけた着物を板に貼る。子供の頃、それをはがして遊んだ。
「ゆりかごの歌」。ねんねんころりよ。「ねんねこ」と「かめのこ」のちがい。ねんねこの暖かさ。こどもが赤ちゃんをおぶっていた。そういえば、お父さんは「どてら」を着ていた。おかあさんは、割烹着のイメージ。
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「夕焼け小焼け」。みんな外で遊びまわっていた。稲刈りのおわった田んぼなどは格好の遊び場所。夕方になると、かまどでご飯を炊くの間で、家々の煙突から煙。みんな帰ろう。お寺の鐘がなる。そして、空にはお月さま。
あおげば尊し」。卒業式でよく歌った。その頃の厳しかった学校の思い出。こわかった先生の話。
そんなことを語り合う日々。こちらも、たのしい。元気をもらえる。