過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

はて、新聞の記事ってなんでしょう……。ああ、そうか。

「突然ですが、新聞の記事を見て、いちどお訪ねしたいと思いまして」
静岡県政策推進局総合政策課というところだ。
「はて、新聞の記事ってなんでしょう……。ああ、そうか。こないだ読売新聞が取材してくれたときのものですね。まだじつはそれ、見てないんですよ。」
なにしろ新聞とってないので、わからない。それで県の方がさきほど送ってくれた。
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この県の部署の取り組みは、関係人口を増やすということにあるようだ。
関係人口とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々のことだ。
まあ「いきつけの田舎」みたいに、〈まちなか〉から山里にちょくちょく来てもらえばいい。そのつなぎ役になればと思って活動してきた。
いまのテーマは、子育て中の親子。焚き火したり、木登りしたり、泥遊びや川遊び、釣り、田んぼや畑の作業。さらには、ニワトリやヤギ、馬がいたり。この山里のあちこちに、サバイバル的な遊び場ができればいいなと思っている。
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一つの記事がきっかけとなって、次々とやりとりが生まれるという流れはある。
まあ、とはいっても、ぼく自身とくに「関係人口を増やそう」とか、「地域を活性化しよう」という意図は、もうほとんどない。
ただ、自分の関わるネットワーク、つながる縁は豊かに、たいせつにしていきたいという思うだけ。娘のあかりの目線で企画している。
結果としてそれが、関係人口が増えたり、山里の活性化つながるかもしれないけれど。それは目的では決してない。