過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

田んぼとビオトープ 気軽に交流できる場に

過疎の山里は、ひとり暮らしのお年寄りが多い。隣家も遠いし足腰も弱っているので、出歩けない。コロナ禍でますます孤立する。
公民館や集会所があっても、葬式とか祭に使うくらい。気軽に交流できる場がない。交流が止まると、心身が弱る。人と人との交流は介護予防にもなる。
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山里は自然が豊かと思うとそうでもない。生物多様性がない。
森は人工林のスギ・ヒノキで、生物は暮らせない。ダムのために魚は遡上しないので、川に魚がいない。耕作放棄地は草茫々。除草剤と農薬で、ザリガニ、メダカ、タニシ、タガメ、イモリなどいない。太陽光パネルが増え、荒涼とした場になりつつある。
そこで、田んぼと水生植物、昆虫たちのいる昔なつかしい原風景をつくってみたい。
「地元集落の人」と「まちなかの人」「お母さんと子ども」が自然と交流できる場に。気軽に集まっておしゃべり、交流できる場づりのきっかけに。
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ということで、地元からの提案もあり企画している。
この施設から歩いていけるところに、30年余耕作放棄地がある。広さは1000平米。沢からの水も流れる。幼稚園や小中学校からも歩いていける。
まず「ビオトープ」と「無農薬田んぼ」をつくる。
沢からの水を引き込む。沢の水を利用して、水力発電。水生植物や生物の観察や息抜きの散歩場に。田んぼでは、もち米、古代米をつくる。農作業を通しての語り合いの場となる。
稲刈が終わっても、冬水(ふゆみず)田んぼとする。微生物が増え、冬鳥もやってくる。 きっとホタルもあらわれる。
田んぼの隣に「オープンテラス」をつくる。そこを休憩スペースに。3密を避けたひろびろ空間。おしゃべりと食事、童謡や唱歌を歌ったり、映写会、転倒予防の体操、講座を開催。
すぐそばに、「木工施設」あり。ここを整備して、木工作業でできるようにする。泊まりが可能な家もある。天体望遠鏡もある。
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田んぼとビオトープで遊びながら、気軽に集まれる場所。さらには、この施設でやっているような、童謡や唱歌みんなでうたい、かるい食事をして、おしゃべりを楽しむ。木工や美術工作もできるといいな。ピザも焼ける。焚き火もできる。
こういうのは、どこか景色のいい山の中というよりも、集落の中にあるのが大切。気軽に寄れることがメインコンセプト。そして、そこに昔懐かしの日本の原風景がある。農もある・ぼくは立ち上げ役。あとは、地元の人がつなげていくという流れ。
まずはやってみるだけ。だめで、もともと。うまくいけば、そこからまた展開していく。というわけで、企画書を作成して民間と行政に申請することにした。

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