過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

和歌の手本を見て、クレヨンで書き出した

きょうのデイ。
1枚目は、書道の達人のMさんの書だ。「山里は冬ぞ寂しさまさりける 人目も草もかれぬと思へば」(古今集 源宗于朝臣)。かなりの腕前で、玄関に飾らせてもらっている。ちなみに、この山茶花を活けている花瓶は、もともとは湯たんぽだ。
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Mさんは、近頃は、うとうと眠ってばかり。そこで、散歩に連れ出したり、いろいろ話題を振るのだが、やはりそのうち眠ってしまうことが多い。せっかくの書の腕前だ。冬の和歌をいくつか書いてもらおうと、和歌をプリントし、墨を擦りだした。ところが、ぼくが忙しくて、和紙とか筆を用意できず、墨を擦ったまま止まってしまう。
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その隣の席に、Sさんがいる。Sさんは、統合失調症があり、ほとんど会話はできない。いつもYoutubeで歌謡曲をみてもらっているのだが、手持ち無沙汰。それで、ここのところ絵手紙とか、トライしてもらっている。
そのSさんが、和歌の手本を見て、クレヨンで書き出した。なかなか味わい深い文字である。そうだ、施設を利用されるたびに、ひとつ作品を作ってもらうのもいいかなと思った。

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