過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

10連休というのは、つらい

10連休というのは、つらい。なにしろ、あかりが暇を持て余して、遊び相手になるのがたいへん。お母ちゃんもヘトヘト。近くに遊ぶ友だちがいない。これが山里暮らしで困るところだ。
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さいわい事務所がホタル公園の近くなので、公園で子供の声が聞こえてくる。声がすると、あかりは「お友達かもしれない。行く、行く」と言う。
「急げ急げ」。三輪車で行く。運がいいと、初対面でも「遊んでくれるー?」というと、仲間に入れてもらえたりする。やさしいお姉ちゃん、お兄ちゃんにかわいがってもらえる。
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きょうはしかし、親子連れの3組で野球をしていたので、そこには入りづらかった。3歳児には、野球は無理だ。おない歳の男の子がいたが、ちょっと遊んでくれそうにもない。
仕方ないので、お父ちゃんと二人でブランコしていた。しかし、それだけでは、やはりおもしろくない。
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「じゃあ、みんなの家に行く?」というと、「行く」とあかりは言う。すぐそばの、いつも寄るデイサービスだ。
あかりが行くと、みんないつもよろこんでくれる。ちょうどゲームをやる時間帯だったので、あかりも混ぜてもらった。
年齢差80〜90だ。あかりがいると、なにをやっても、笑いを誘う。幼子力(おさなごりょく)というのはすごいな。
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その時、突然、ぱらぱらぱらとヒョウが落ちてきた。氷の塊だ。やがて黒い雲になって、雨になって、稲妻が光った。雷が鳴る。
みんなで、「すごいねー」とゲームは中断して見ていた。あかりは、雷の音が怖くて、「帰るー」といい出した。雨がやんだ時に、濡れた三輪車を担いで、かえることにした。晴れてきた後、虹が出るかなあと楽しみにしていたが、出なかった。