過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

カタリバ 看とりとおくり

どうやって看とりたいか。看とられたいか。どうやっておくりたいか。おくられたいか。それぞれが「思いを語りあう場」を企画した。

ずっと先のことのようでいて、目前の問題。他人事のようでいて、わが身の切実なこと。

人の死は、やがて自分の死に。死を見据えることは、いまの生を見据えることにつながる。

とは言っても、むずかしすぎる。どうしたらいいのだろうか。そこでひとつの提案。「語り合う場」があるといいと思った。

自分の体験を、思いを、疑問を、迷いを、希望を、計画を。語り、耳を傾け、分かちあう。そういう場づくりを。

互いに支えあえるネットワークができていけば、心強い。そんな思いで、企画した。

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親しいひとこの世に別れを告げようとするとき、私たちにできることは何だろうか。悔いのない・納得のいく〈看とり〉と〈おくり〉をしたいもの。

もっと心のこもったものに。もっと自然に。もっとゆったりと。もっとシンプルに。なにより逝く人が喜ぶようなものを。

楽舎は、今年の3月に講座(連続7回)を開いた。仏教、神道キリスト教ヒンドゥー教など、いろいろな宗教の実践者たちに語ってもらった。

参加者の語りあいを通して、探求を深めていった。「そんなふうに看とりができるんだ」「あんなおくり方があるんだ」「葬儀とは、そういう意味だったのか」……など。

死は、他人事ではない。やがて自らが看とられ、おくられる日がやってくる。 究極は、自らの死にかた、しまいかた。それをどうするか、ということになってくる。

これだという「答え」は、きっとない。えらい人に教えてもらう。知識を得る。学問的に理解する。でも、腑に落ちなければ、意味がない。それぞれが納得のいく答えをつかむしかない。

そのためにも、自由に思いを語る場があるといい。そう思って、集いを企画した。特に講師はいない。テーブルを囲み、お菓子をつまみながら、語りあうひととき。

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日時:8.18(土) 8.27(月) 8.31(金)14時〜16時
※8月25日は、三浦紀夫さんの講演会

参加費:無料

会場:鴨江アートセンター(浜松市浜松市鴨江町1番地1
浜松駅より徒歩15分。クルマの方は近隣の駐車場を。バス停:鴨江アートセンター。浜松駅バスターミナル3番乗り場から約10分。9番 鴨江・医療センター行き 9-22番 鴨江・教育センター・大平台行き

定員:20名 要予約 TEL080-5412-6370(池谷)

主催:NPO法人 楽舎/ 後援:浜松市 / 助成:公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団