過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

東京大空襲を指揮したルメイ少将は勲一等旭日大綬章が授与されている

一夜にして東京は焦土と化した。3時間にも満たぬ間に、死者10万人以上、被災者100万人以上、25万戸の家屋が焼失した。1945年3月10日の東京大空襲だ。

その空爆の司令官が、ルメイ少将である。

かれは語っている。「当時日本人を殺すことについてたいして悩みはしなかった。私が頭を悩ませていたのは戦争を終わらせることだった」。

「もし戦争に敗れていたら私は戦争犯罪人として裁かれていただろう。幸運なことにわれわれは勝者になった」。

さらに語る「戦争はソ連の参戦がなくても、原爆がなくても、二週間以内に終わっていただろう。原爆投下は、戦争終結とはなんら関係がない」。

「原爆を使用せずに戦争を終わらせることができたとしても、原爆投下は、賢明な決定だったと思う。なぜなら原爆投下が降伏交渉を早めたのだから」

アメリカ人の考え方の通底にあるのは、「原爆投下は、上陸作戦前に日本を降伏させ、百万のアメリカ兵の命を救った」ということである。

またケネディ政権時代の1960年から本格化したベトナム戦争では、かれは空軍参謀総長の任にあり、「(北)ベトナム石器時代に戻してやる」と豪語し北爆を推進した。

そのルメイは、日本で勲章(勲一等旭日大綬章)を授与されている。佐藤内閣のときだ。日本の航空自衛隊育成に協力があったのが理由という。

戦争に敗れてアメリカの支配下にあり続けている日本のありようが、よくわかる事例である。