過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

どこでどのように死をむかえるのか

最期の時間の過ごし方をどうするか。どこでどのように死をむかえるのか。大きな課題だ。

昭和30年代くらいまで、自宅で亡くなるのが主流。ざっと8割だ。平成に入って、病院で亡くなる人が8割だ。自宅で死を迎える人は1割くらい。厚生労働省のデータより。

むつかしいのは病院は病を治す場所、死をむかえる場ではないということ。医師はやすらかに逝くことをサポートするよりも、なんとか1分1秒でも生き長らえてもらうことが目的となる。なので、物理的に心臓を鼓動させること、酸素吸入とか、胃瘻とか、そういう処置が先行する。

やすらかに逝くことがかえってむつかしくなる。病院は、死にゆく人にとっては、最期の場としては、ふさわしくないと思う。