過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

もともと顔の認知力が弱いらしい

親しげに話しかけてきてくれる。どうも顔なじみらしい。しかし、この人はだれだっけ? 「あ、はいはい。いや、どうも」なんて話をあわせてはみた。

頭のなかでハードディスクの中を検証している。しかし、わからない。う〜ん。だれだっけ……。適当に話が進んでいるのに、「あのぅ、どちらさまでしたか?」とはいまさら聞きにくい。

別れたあとで、「ああ、あの人だった」と思いだしたりする。それはいいほうで、やはりわからないままだ。

いつぞやは、「池谷さん、どうもー」と親しげに話しかけられた。「あ、どなたさまでしたっけ?」とこたえたら、「なあんだ、おぼえてくれてないんだぁ……」と寂しそうな顔。で、話はそこで止まって、そのままになってしまった人がいる。こめんなさい。いまだに誰か思いだせない。

これって、そろそろボケてきたのかなあとおもったりする。どこか神経回路がつまってきている? 

いや若いときから、そうだったぞ。もともと顔の認知力が弱いらしい。話した内容はちゃんと覚えているんだけど、顔が覚えられないのだ。

なので、ぼくを見かけて、声をかけてくださるとき、「○○です。こないだどこそこで会いましたよ」と言ってくださるとありがたいです。ごめんなさい。このあたり、ぼくはたぶん障害者ですよ。