過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

正規の雇用スタッフと、非正規のバイトをシフトで組み合わせる

デイサービスの事業をはじめて2ヶ月ちょうど。だんだん仕事の手順・段取りがわかってくる。
介護のポイント、ケアマネと家族とのやりとり、国保への請求、日々のプログラム、利用者さんとのやりとり、データ管理などなど。山ほどある。
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利用者さんが増えないと事業はやっていけない。しかし、利用者さんが増えても、人材の質がともなわないと、空回りとなる。かといって、高給で人材を雇うと、人件費だおれを起こす。なんとも難しい。
正規の雇用スタッフと、非正規のバイトをシフトで組み合わせる。質の高いバイトの人材をさがしていく。
利用者さんは、すぐには増えない。いまの利用者さんを大切にしていく中に、自然と増えていくのではないかという楽観的な見方もあるし、ケアマネさんに営業していくことも大切。そのあたりは、まだなんともよくわからず。
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いまは固定の利用者さんがいる。そして、サポーター。利用者ではないが遊びに来て、一緒に会話を楽しみお手伝いしてくれる人がいる。
先日は、Mさん85歳(女性)が来てくれた。聞き上手だし、やりとりの反応もいいので、来てくださると利用者さんとのコミュニケーションが進む。料理やおやつづくりの手伝いもしてくださる。とても助かる。
きょうは、Kさん91歳(男性)が来られた。50年、山仕事をされた方だ。足は少しもたつくががっしりしている。普通、男性だと年齢を重ねると、頑固になっておばさまたちとのやりとりは苦手。だが、この方は語り合いをしてくれる。
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昭和歌謡や演歌などが好きなので、一緒にたくさん歌った。ぼくの下手くそなギターの伴奏だが。上海帰りのリル、白い花が咲いてた、湯の町エレジー風雪ながれ旅川の流れのように、人生いろいろ、など。
ぼくも歌っていて楽しい。昭和歌謡は、メロディーもいい、とくに歌詞がいい。元気をもらえる。
Kさんは、いま通っているデイが気に入っておらず、「こちらに来たい」という。ただ、手続きが厄介だと言われ、保険を使わず「自費でもいいから、ここに来たい」という。
「いつでも遊びに来てくださいね」と言うと、「タダでは申し訳ない」と言う。「いや、いりませんよ。来てくれるだけでも助かるし」と言うと、「そうはいかない」という。「じゃあ、昼食代の600円でいいから」というと、「いや、一日遊ばせてもらうので」と2千円置いていかれた。
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来週には、S大の大学院生が二人、研修と研究を兼ねてきてくれる。スポットのバイトの人材も、すこしずつ来てくれるようになりつつある。
ぼくは、いろいろな人材の手配師となる。うまくシフトして組み合わせていかなくちゃ。
保育所保育ママ制度の活用)としての稼働は4月あたりからスタート。障害者雇用の制度も活用したい。来週には行政がその打ち合わせと視察に来てくれる。
まだ先は見えないものの、こうしてエネルギーは上がってきているようだ。もうすぐ立春だ。