過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

本門佛立宗のお寺さん訪問

本堂の本尊は、十界曼荼羅日蓮上人の像。くわしく述べると、雲の上に球面体があって、そのなかに南無妙法蓮華経を中心に、釈迦如来多宝如来、諸仏・菩薩など、十界の衆生をあらわしている漫荼羅。これは『法華経』の虚空会の儀式を表している。その下には、日蓮上人の像が置かれる。

「神社・寺社カフェ」の打ち合わせに正晨寺(しょうしんじ)さんを訪問。本門佛立宗(ほんもんぶつりゅうしゅう)という法華系の宗派。日蓮上人を宗祖と仰ぐ。長松清風によって江戸末期に開かれた。

とても温和な住職で、ご夫婦で暖かくむかえてくださった。開祖のあらわした本尊(十界漫荼羅)の写真集を見せていただいた。その筆致はときに雄渾、ときに柔和、ときに自由闊達。まことに魅力的。また、和歌も優雅で自在な筆致。住職と『法華経』のことから宗祖のことから、話がはずんだ。いつでもあそびに行っては、楽しい語らいができそうなお寺であった。

で、不思議な縁がある。わが家もお寺さんも、聴濤館の近くで、ご近所だった。ところが、浜松グランドホテルの土地買収にあって、移転となったのだった。小さいころ、よく訪ねたお寺が、まさにこの正晨寺さんだった。そのことは、話をしているなかでわかったことだった。

「神社・寺社カフェ」の参加日は3/29、30の2日間。10時〜16時。当日は、心願成就等を御宝前に言上して、一緒にお題目をお唱えする。南無妙法蓮華経という響きとリズムは体験すれば即座に、その力感が感じられる。南無阿弥陀仏のお念仏と比べると、念仏は心静かな夕日のイメージ。南無妙法蓮華経のお題目は、朝日が登るよう な元気な勢いかな。終了後は、お茶を飲みながら、自由な語らいという企画だ。浜松市中区神田町1464  TEL053-441-2552 こちらからお寺のいい雰囲気がわかります。http://www.sho-shinji.org/