過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

火鉢にしてみた

日当たりのいい暖かい部屋は、赤ちゃんと妻の専用スペースになった▲ぼくのしごと空間は、キッチンのそばのいちばん寒いところに追いやられている。日当たりは悪い。板の間で断熱材なし。下から冷えがしんしんと伝わってくる▲けれども、とても居心地はいい。ひろい。20畳くらいはあるので、カーテンと障子で仕切る▲窓からは、竹林と青空、山が見える。風に揺らぐ樹々の音が聞こえる。鳥の声が聞こえる。

朝は2℃だった。いまやっと5℃。薪ストーブにしようと思いつつ、なかなか工事に手がつかない。石油ストーブでつないでいたが、どうも暖かさの感じが気に入らない▲火鉢に切り替えた。暖房じゃなくて「暖身」にするのだ▲思いきりの厚着、下半身はシュラフの2枚重ねに湯たんぽを入れている。この中に入って仕事をすれば、10時間くらいぽかぽかしている。頭寒足熱。手は火鉢で温める▲部屋は寒い。だが、不思議といい空間になっている。なんでだろう。燃えた炭から発する波動のためだろうか。おちついた静寂感が満ちてくる。