過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

机の横にベビーカーを

妻が料理してくれる時には、あかりのおもりをすることになる。いつものようにインドの歌をうたっていると、おとなしくしている。でも、やがて飽きるとぐずりだす。きょうは、ベビーカーを机の横に持ってきた。

ぼくの仕事空間は、日当たりのいい一等地だった。いまは、キッチンの隣のいちばん寒い板の間に移ってきた。かつての一等地は、妻とあかりの空間になった。まあしかし、ここは寒いけれども、落ち着いて気に入っている。山が見える竹林が見える、鳥の声がする。キッチンが隣というのも、コーヒーいれたりお茶いれたり、間食したり、となかなか便利。

で、ベビーカーだ。板の間なので、クルマを動かすのにいい。あかりを乗せて、行ったり来たり動かす。顔が近づくと喜び、遠ざかればまた喜ぶ。でもまた、すぐに飽きるので、クルマに玩具をたくさんつけて、あそばせる。しかし、じきに飽きてぐずりだす。また抱く。歩く。そしてまた、クルマに。まあ、そうこうしているうちに、食事ができてくる。

こんどは、天井から揺りかごをつけてみようか。ゆらゆらと動くモビールをつくってみようか。カリンバ(爪で弾く指ピアノ)の伴走で歌ってみようか。ドとソだけを弾けば、どんな歌でもそれにあわせて歌えるものだ。……などと、いろいろと工夫をしなくては。子育ては、これからえんえんと続く。