過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

暮らしに密着したやりとり、会話 花を見て回る

日常の暮らしの中にこそ、楽しみがある。施設の机の上は、いま花盛り。
デイサービスの機能の一つは、生活リハビリなので、暮らしに密着したやりとり、会話というのが大切と思う。
朝、利用者さんを迎えに行く時、その近くの家々の庭を見て回る。ゆっくりクルマを滑らせながら。車内で利用者さん同士で語り合うのが楽しい。
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利用者さんは、足腰が弱いので、ほんの近くでも歩くということはない。「10年も20年も、このあたりは見たことがない。ひさしぶり」と喜んでもらえる。
「あの木瓜の花がいいね」「あれは、いったいなに?」「あれは、ミヤマツツジ」「おや、道端にスズランが」「スイセンの群れがいいね」などと、輝くばかりの花の様子を眺める。
そのうち、庭の花を育てている人が出てきたりすると、クルマを止めて、会話がはずむ。
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「おやまあ、ナミちゃんじゃないの、しばらくぶりだねえ」「おや、たえちゃん、いまどうしてる」などと、おさななじみの人たちとの出会いと語らいが楽しい。
「あそこに黒猫がいるね。おしっこしているんだ」。小さい子が出てきた。「おや、さきちゃんだ。今年から幼稚園だね」。「あかりちゃんのおとうたん、こんにちわ」。
「こんどは、この先の桂子さんのさんの家に行ってみようか」。「桂子さん、こんど座ってできる体操を教えに来てよ」「はいよ、いつでもまかせておいて」「じゃあ、むかえにくるよ」。
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そんなやりとりだ。遠くに行かなくても、すぐ近くに出会いがあり、驚きがあり、はっと目が覚めることもある
きょうは木瓜の花、スズラン、ミヤマツヅジをもらってきた。施設の外では、ソメイヨシノの桜が咲き始めた。百花繚乱の季節。
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