過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

子育てでたいへんなのは、母親だ、眠れない

子育てでたいへんなのは、あたりまえだけど、母親だ。なにがたいへんかというと、なにしろ眠れない。眠ったと思ったら、赤ちゃんは泣き出す。ほっておけないので、どんなに眠たくても起きる。起きて、おっぱいをやる。赤ちゃんが眠ると、やっと母親も練られる。しばらくすると、また泣き出す。また起こされる。そんなことの繰り返し。

赤ちゃんは、胃が小さいので、すぐにお腹がすく。すごい勢いで脳細胞も肉体も成長している。瞬間瞬間、栄養をもとめている。おなかが空いたら容赦なく泣く。火がついたように泣く。

生まれたての頃は、授乳は1日に12回くらいしていた。一度に10〜20分くらいなので、延べ4〜5時間くらいの授乳。若ければ、体力がある。うちのは46歳だから、もうヘトヘト。疲れの回復に時間がかかる。そんな暮らしが半年以上も続くことになる。文字通り、身を削っている。

眠れないことが一番つらいと妻は言う。慢性睡眠不足。そうすると、おっぱいもよく出なくなる。出ないと、ますます赤ちゃんは泣く。ずっと母乳で来たので、ミルクに切り替えようとしても、赤ちゃんは飲んでくれない。

お母さんはイライラする。ストレスがたまる。そのあたりをよくわかってないと、些細な事で言いあいになりそうになる。こういうことは、みんな若い時に体験済みなんだろうけど、ぼくはこの歳にして、体験している日々。