過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

まずは手をつけるだけでも

完了しようと思うと、プレッシャーがかかって、なかなか手を付けられない。手を付けていないと、リアリティが遠ざかる。仕事がますます遠ざかる。けれども、漠然と「ああやらなくちゃ……」という思いだけが肥大化して、自分を苦しめる。

完了しようとは思わずに、まずは手をつけるだけ。手をつけることで、仕事そのものとのコミュニケーションが生まれる。「現役」になる。コミュニケーションがうまれると、次第にリアリティが涌いてくる。リアリティが涌いてくると、こうしようかな、こんなふうにしたらいいかなと、興味が湧いてくる。すこしずつ、楽しくなる。それで、少しずつかかわっていくと、ますますリアリティが湧いてきて、おもしろくなる。深入りしていく。ついには、完了する。

ということのように思う。たいせつなのは、「手をつける」ことかな。まあそうはいうものの、手を付けてないことがいっぱい。民間の助成金の報告書、収支報告、領収書の整理、パンフレットのデザイン、原稿、法人の決算とか、山ほど。田んぼと畑。炭焼き窯。年賀状。仕事があるのはありがたいことだけど。ともあれ、すこしずつ、手を付けていって「現役効果」を出していく。