過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「神社・寺社カフェ」のためにお寺を訪問

白隠禅師と山岡鉄舟の墨跡があるので、それをみていただきましょう。抹茶をおだししましょう。延命十句観音経を読経して、写経もいいですね▲うちは、白隠禅師の「軟酥(なんそ)の法」という瞑想法を教えましょうか。胡麻豆腐をお出しして、座談会もいいですね▲うちは、クラシックのコンサートをやりましょうか。……そんな話となった。

きょうは「神社・寺社カフェ」の企画のために、3か寺を訪問した▲初めての訪問ながら、いずれのお寺の住職も快く会ってくださった▲訪問するとき、許されれば、まず本堂に入れていただく。そして、内陣に安置されている本尊に礼拝する▲お寺の核は、本尊だ。本尊とは根本尊敬の略であり、仏さんそのものだ。その仏さんを礼拝する場所がお寺の存在意義である。その仏さんに使えるのが住職の役目。なので、いちばんのえらい仏さん=お寺の本尊に挨拶するわけだ▲仏像や内陣についてお聞きすると、そのまま本堂を案内していただいたり、お寺の歴史、寺宝についての話に発展していく。

一段落したところで、いったい自分は何者でどういうことをしているのか。「神社・寺社カフェ」の趣旨はこういうことで……という話をするわけだ▲3か寺とも、手応え十分だ。ほんとうはお寺が率先してやらなくゃいけないことなのに、ありがたいことだ、と心から賛同してくださった▲では、具体的どんな企画でいきましょうか、ということで、冒頭の話となった。

お寺さんは、檀家さん相手だけのこれまでのありようは、なんとか打破したいと思っている。檀家ではない一般の人が訪ねてくれる。たんなる観光や物見遊山ではなくて、住職に会いに来てくれる。そこがうれしいし、ありがたい、と言われた▲浜松にあるお寺は488か寺という。そのうち100か寺に参加してもらうつもり。まあ、時間がないので、せめて30〜50か寺になるかもしないが▲この企画を継続していくと、かならずやおもしろい展開になっていく、そんな予感がしている。