過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「神社・寺カフェ」レポート(1)「盛福寺」

「神社・寺カフェ」レポート(1)
2月24日「盛福寺」(せいふくじ・曹洞宗)。お経と坐禅と懇談会。参加者は4名。お茶を飲みながら、阪野(ばんの)住職との語らい。

このお寺は、檀家60軒とけっして裕福ではない。というか、それだけの檀家数では、お寺の維持は困難。なので、住職は会社に勤めながら兼務していた。数年前に本堂を建て替えた。檀家の負担がたいへんだったろう。檀家の方に聞いてみたら、「わたしたちのほうで、ぜひ建て替えてもらいたい、と住職に提案していた」という。

住職の人柄だろう。檀家との結びつきがつよい。毎月、「月参り」ということで、住職が檀家の家を訪問する。お正月も檀家を訪ねる。小さな檀家をたいせつにするお寺としての、ひとつのかたち。

住職は、曹洞宗の静岡の西部地区の宗務所長を務めている。浜松の仏教会の会長も歴任した。奥様に先だたれ、年老いたお母さまのお世話をされている。

昨年末、曹洞宗のお坊さんの研修会で講演させてもらったときに、企画の参加をおねがいしたのだった。

参加者の声。自分の菩提寺は大きすぎて、住職と話をしたこともない。また、気軽に話ができるような雰囲気もない。こうして、親しく住職と話ができて人柄に接することのできるのは嬉しい。

いろいろな仏教の実践法を学びたい。昨年は、四国遍路にも行った。明日は、朝から頭陀寺の阿字観にも出かける。いろいろのお寺の住職と接することできるし、さまざまな実践法を体験できるので、ありがたい。そう語っていた。

盛福寺さんの次回の寺カフェは、3月18日の15時から。御本尊の子安地蔵観音の大祭。甘酒サービス。浜松市東区大島町586-1 TEL053-434-1819