過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

炭焼き窯づくり、いよいよスタート

炭焼き窯づくり、いよいよスタート。みんな素人なので、なんといっても指導して下さる先生がいる▲さいわい、すばらしい人に出会った。栗島清さんという。82歳。いままでいくつも炭焼き窯を作っている。昨年も一つ。郷土史の本も刊行されている碩学でもある。

昨日、わがやに下見にきてくれた▲感心したのは、仕事体勢ばっちりのスタイル。地下足袋、腰にはナタとノコギリ、メジャーなどを下げている。どうぞお茶でも……というと、いやいや、まずは場所を確認しようと、すぐに段取り入る▲といっても、セカセカしていない。とってもおだやかで余裕のある雰囲気。動きは俊敏。竹を即座にスパっと切って、すぐに長さや位置などを確認。

つくるのは、わがやの敷地(2000坪近くある)。どこでもオッケーだ。山の斜面を活用するのがいい▲うん、風が東西に吹くここいらがいい。ここが焚き口、ここが煙突。窯の天井が崩れた時、炎が吹き上がって山火事になるのがこわいので、この杉の木を数本倒せばいい。

赤土がトラック2杯分は必要。さあ探しに行こう。知り合いの家を訪ねて、聞く。さいわい、赤土がたくさんある場所も見つかった▲ユンボで掘って運んでくれる段取りもついた。大木を伐ってくれる人も▲放置竹林を伐採して、竹炭にするのだが、その竹林の伐採の許可ももらった。窯の中に入れる大量の間伐材(70センチのものを200本くらい)の手当もついた▲こうして動き出した。今月には完成のはこびだ。