過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

炭焼き窯づくり4日目 火入れ

炭焼き窯づくり4日目▲焚き口の材木を外して、火入れだ。栗島さんが、塩とお酒をまく。ぼくが、禊ぎ祓いの祝詞となえる。ちょうど朝日が正面に輝いていた。神さまにご挨拶。

このプロジェクトは、たくさんの長老たちが、支えてくださっている▲朝一で栗島清(82歳)さんたち歴史研究の仲間たちが、寄ってくれた。勝坂の山城を視察に行く途中だという。みなさん90歳ちかい。楽しそうに窯をみてくれた。煙突を抜く作業、焚き口に鉄板を敷いてレンガを置いて土をかぶせるなど、手伝ってくださる▲天野富二男さん(90歳)も、見にきてくれてさっと木を削って道具をつくってくださる。「まだ叩き方が足らない」と、見本を示してくれる。▲天野政孝さん(86歳)が、トラック一杯の赤土を運んでくださる。

ぼくたちは、一日中、火を焚いて窯に煙を送り、ずっと叩いていた。叩いて叩いて窯の天井を固くするのだ。焚き口前で火を焚くと、煙が窯の中にはいっていき、窯のなかが乾いて熱を帯びてくる。やがて赤土が乾いて固くなってくる▲この日は、見学も入れて20名ほどの人たちが、関わってくれた。静岡新聞中日新聞が取材に来てくれた。