過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

なつかしの二俣の暮らしを伝える新聞

天竜区二俣地区の「あさの洋品店」で、いま「二俣新聞」が展示されていた。鈴木禹志(ひろし)さんの手書きのもの。鈴木さんは現在東京に在住だが、中学校1年まで二俣で暮らしていた。そのときの暮らしぶりを懐かしく思い、約13年間二俣新聞を発行し。現在、134号まで作成している。

イラストがすばらしい、菜食がいい、手描きの文字も味がある。全号にわたって読んでみたい。また、縮刷版の本の形にして発刊できたら、二俣の人たちが喜ぶだろうなと思う。展示スペースの、あさの洋品店は、地域の寄り合い場になっている。伊豆石でつくられた古い蔵も味わい深い。作家の有吉佐和子さんが、疎開のために一時、ここで暮らしていた。

さきほど電話をして鈴木さんとお話をさせていただいた。かつて出版社の学研にお勤めで、子どもの学習雑誌などの編集をされていたそうだ。さすが、編集の腕のある方と思っていた。「池谷です」と名乗ったら「ああ、昭和レトロの二俣めぐりを企画された方ですね」と、ご存知だった。お会いできる機会がありそうだ。