過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

コーヒーの焙煎

子供のころ、コーヒーといえば、ネスカフェの粉末コーヒー。熱湯を注いで、砂糖をたくさん入れてクリープをいれて飲んだ。それは、かなり甘かった▲学生時代になって、焙煎コーヒーをドリップする人たちが現れて、ちょっとカッコよくて、ぼくも真似してはじめた▲すすんでいた友人は、ブラックで飲むのが美味しいよと言っていた。ぼくは、ブラックでおいしいとは思えなくて、いつも砂糖とミルクを入れていた▲いつの頃からか、コーヒーはドリップで、そしてブラックというふうになってきた。うちに来られるお客さんも、ほとんどがブラックでいいという。

やがて生豆を焙煎することを覚えた。15年くらい前かな。それまで生豆を見たことがなかった。うす緑と灰色みたいな色だ(写真の右)。煎っていくうちに次第に焦げ茶色に変わっていく。香りが部屋に満ちていくのが嬉しいものだ▲今朝も、焙煎した。今回は、すこし苦味をだそうと中煎りにした。銘柄はキリマンジェロだ。しかし、なかなか酸味と苦味のバランスいい味が出るようには焙煎できない▲炭火で煎るのがいちばんいいけど、ちとたいへん。なので、ガスコンロで煎ると、どうしてもムラが出る。つい急ぐので、中まで浸透した焙煎にはならない▲……とまあ、日々、工夫していって際限がない世界なので、そのあたりが楽しいところである。