過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

医者は薬でもうける?

病院や医者がガッポリと利益を上げるのは、もちろん診察や治療ということだけど、やはり薬の処方が大きいと思う。▲外科や内科はもちろんのこと、心療内科など、一人ひとりじっくりカウンセリングしても、埒があかない。だから精神安定剤睡眠導入剤抗鬱剤……と処方する。即効性があるし、収益が上がる、時間の節約になる。

製薬会社は、大きな病院の内科や外科部長などに売り込みをかける。系列病院で薬を扱ってくれるようになれば、売上が増える。だから、医者に対しての売り込みがすごい。医者も、いきおいふんぞりかえったりする。

かつて大阪の大病院に取材のために訪れたときのこと。外科部長の研究室の前で、十数人のスーツ姿の男が緊張した面持ちで直立不動で立っていた。えらく異様な光景と映った。みな製薬会社の営業マンなのだろう。

向こうから外科部長らしき人が、ものすごく偉そうな態度で歩いてきた。ぼくを製薬会社の営業とまちがえたのだろう。いきなり「お前ら! どこの泥棒ネコだ!」と怒鳴りつけたのだった。名札を付けていないのと、挨拶もしなかったためだろう▲「取材で、神経内科の◯◯先生の研究室にまいりました」というと、「なんだ、本屋か」と一言だけ。権力をもつと、かんちがいして人に対してぞんざいになりやすいね。