過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

明日は裁判の口頭弁論

明日の裁判の口頭弁論に向けて、いま準備書面を練っている。提出書類は、準備書面、証拠説明書、証拠の書証が9個。書面はほんとうは一週間位前に出しておかなくちゃいけないんだけれども、当日、持参しても構わないみたい。どうせ、裁判官は読みはしないし。なにしろ、裁判官は一人でたくさんの案件を抱えていて忙しい。

「口頭弁論」といっても、原告と被告が丁々発止でやりあうわけではない。日本の裁判はまったくの書面主義だ。で、裁判官が、「……陳述しますか」(書面をもって陳述しますか)と聞かれると、「はい」。「では、次回は、来月の何日ではどうですか」「はい、それでいいです」。それでおしまい。その間、5分くらい▲法廷が始まる前に、主張は書面で出しておく。相手はそれに対してまた書面で反論する。そしてまた、こちらは書面でと、えんえんと続く。煮詰まったところで裁判官が、「では結審します」ということになる。でも、月に一度の法廷だから、あっという間に一年くらいかかる。

明日は、和解のテーブルに着いて、相手方の弁護士と保険会社と交渉することになる。「このあたりが落としどころだな」というのをさぐる。この場には裁判官は出てこない。和解は双方合意すれば、時間も金銭的にも節約になる▲でもこちらは、和解するつもりはない。せっかくきちんと準備書面を書き上げたしね。紛糾する事実の争点はほとんどない。相手方100%の過失。ということで、争点は損害賠償額の解釈だけ。こちらの主張は最高裁判例をもとにしている▲ということで、下手に妥協はしない。和解は決裂で、じゃあ法廷でやり取りしましょうということになると思う。ま、一年かかっても二年かかっても、判決をきちんと出してもらうつもり。裁判官は手間で負担だから、嫌な顔をすると思うけどね。