過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

裁判を起こしたいと友人が言う

裁判を起こしたいと友人が言う。相手は、大学法人だ。正直、勝てる見込みはない。勝っても負けても、裁判は長くかかる。最低でも一年あるいは二年。さらに控訴すれば、さらに一年と。

「訴状」は受理されて相手方に送達されるだろう。そして、裁判所から原告と被告の双方が呼び出される。

裁判官はまず、「こういうことは、和解したらどうですか」と言うだろう。裁判官は、たくさん裁判を抱えている。事実審理に時間とられたくないし、判決を書きたくない。和解ができれば、「はい。一件落着」となる。

で、ラウンドテーブルを囲んで被告と原告の話しあいとなる。それで双方、納得がいけば和解が完了。納得がいかなければ、来月また話し合い、ということになる。この和解交渉は3回くらいあって、それでも決着できなければ、口頭弁論に入る。

口頭弁論といっても、原告と被告が、準備書面を提出して、書面での論戦となる。毎月締切のレポート試験みたいなものだ。

相手を言い負かす、説得することがポイントではない。裁判は「裁判官の心証」できまる。裁判官に「たしかにそうだ」と思わせるだけの理論と証拠を積み上げていく。

たいせつなは、「事実」である。事実に基づいて、審理される。相手が、事実と認めれば、れは問題ない。否定されたら、それをくつがえす証拠が必要だ。たとい事実だとしても、証拠がなければ事実とはならない。

……ということで、裁判のサポートをすることになるかもしれない。裁判費用そのものは、1万円くらいのものだが、弁護士費用がかかる。訴状だ、日当だ、書面作成費だと。しかし、弁護士は雇わない。素人で戦う。すごく頭の体操にはなる。