過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「貧乏暇あり」の生き方が

親しい方の弟さんが急性ガンで亡くなった。経営者だったので、入院しても仕事に追いまくられて気の毒だったという。▲「そこへいくと、池谷さんみたいな暮らし方が、いいわねー」と言われた。どうも私は、いつも犬を連れて散歩していて、「いつ仕事しているのかしら……」とうつるみたい。

生涯現役みたいな生き方がいいけど、仕事に追われるのはいやだなあ。あるいは、この仕事が終わってから、「あれをやるぞ、これをやるぞ」と言っていて、「さて、いよいよ」という矢先に死んでしまうのもいやだなあ。▲友人は、どんどんとモノを処分していって、身軽になっていって死ぬんだといって、そのとおり実践している。さてさて、「自分が死ぬ」ということをきちんと射程に入れて、日々を大切に過ごさねばと思う。

まあ、サラリーマンをやめてフリーになって20年余。さいわい時間的には余裕はあるなあ。▲保証も金もないけど。「貧乏暇あり」の生き方は楽しめているかも。とくに山里に越してきてからは。