過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ベトナムの寺院「天恩寺」にドゥ・ティエン師が入られた

浜松のベトナムの寺院「天恩寺」にドゥ・ティエン師が入られた。
先日、入国管理でビザを申請したところ、布教師として正式に来日。とりあえず一年の滞在のビザであるが、次には5年の予定。やがては宗教法人を申請のサポートをさせてもらうつもり。
 ▽
天恩寺はベトナム人の心の拠り所となっており、日々、お経をよみ礼拝するなど信徒たちが集っている。
すばらしいと思うのは、ベトナムの人が自分たちで、自ら土木工事、建築工事をしてお寺を作ってきたことだ。わたしのような部外者が突然訪ねても、ほんとうに心から歓迎してくれた。「せっかくきてくれたのだから」と、食事までもてなしていただいた。不意に訪ねた人を心から歓迎し食事までくださる寺など、これまで出会ったことがない。
感銘した私は、日本人とベトナム人の交流の集いを企画させてもらったところ、100名余が集った。中秋の名月の集いは、子どもを中心にやはり100名くらい。
そして、わがやでマインドフルネスの実践会を行った。歩く、立つ、座る、飲む、食べる、寝るなど日常生活の動作に対して、気づきをもって行うピースフルな実践であった。
また、先日は、フランスのプラムビレッジとつないで、亡きティク・ナット・ハン師のおそばで修行をされてきたタン師と、GoogleMeetでオン・ライン瞑想会を行った。
 ▽
高橋君がドゥ・ティエン師を迎えに成田に行った帰りに寄った埼玉のベトナム寺院 大恩寺(ティック・タム・チー尼僧が住職)は2018年に別の宗教法人から施設を譲り受け、開設。ベトナムから技能実習生として来日したが、様々な事情で行き場をなくした人の「駆け込み寺」として、在日ベトナム人の支援活動を行っている。
コロナ禍で生活の大変なベトナム人に対して、大恩寺では多い時に約70名を保護。衣食住を支援し、技能実習や就職活動の支援も行っている。境内では無農薬で野菜を栽培し、自給自足的なコミューンのようになっている。
ちなみに現在、国内の外国人技能実習生の数はおよそ42万人にのぼり、そのうちベトナム人技能実習生は22万となる。