過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

天恩寺(ベトナム寺院)は、ベトナム人僧侶を新住職として迎えることになった。問題はビザだ。

天恩寺(ベトナム寺院)は、ベトナム人僧侶を新住職として迎えることになった。問題はビザだ。
長期滞在(最長5年間)をビザ取得について、檀信徒が来訪した。
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事前に外務省やら出入国在留管理庁に問い合わせ、書類のことについて聞いてみた。いろいろとややこしい。

日本人でもいろいろと書類がたいへん。できることは、サポートすることにした。

まず、ベトナムの仏教会から派遣されたという証明書が必要。さらには、寺院の概要、沿革、檀信徒名簿があったほうがよい。これまで宗教施設としてやってきた法事などの年表と写真。寺の敷地と建物の謄本。(これらは、やがて宗教法人取得に必要になってくる)

さて、ベトナムの仏教の宗派の統括するところあるのかどうか、わからない。なにしろ社会主義の国だからね。宗派の統括部門があれば、そこから日本に派遣するというかたちで、ビザの申請ができると思う。
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ともあれ、明後日、出入国在留管理庁(名古屋出入国在留管理局 浜松出張所)に同行してビザの申請をすることになった。

やがては、天恩寺を単立の宗教法人に申請するところまでサポートしたい。帰りには、うちの栗林に行ってみんなで栗拾いした。
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一年前に、偶然、天恩寺を訪ねたのがきっかけで、これまでいろいろ活動してきた。
9月3日、日本人とベトナム人の交流を企画した。ベトナムと日本人との交流会には70名(ベトナム人50名、日本人20名)
9月9日、ティク・ナット・ハンの弟子のベトナム僧によるマインドフルネスのリトリートをうちの施設で開催してきた(日本人の参加者20名)。

ベトナムの寺院と僧侶と在留の人たちから、学ぶことがたくさんある。

日本のお寺と比べて、はるかに本質的で宗教的。サンガ(学び合いの場)として拠り処になっている。緊急時のシェルター、セーフティネットにもなりうる。そして、ベトナム人の信仰心が深い。
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仏教徒三宝(仏、法、僧)に帰依することを表明する「三帰依文」というものがある。パーリ語ではこうなる。

ブッダン・サラナン・ガッチャーミ(ブッダに帰依します)
ダンマン・サラナン・ガッチャーミ(教えに帰依します)
サンガン・サラナン・ガッチャーミ(サンガ:学び合いの場 に帰依します)

この「サラナ」saraṇa とは、拠り所であり避難所という意味がある。
これからの時代、それぞれのネットワークにおいて「サラナ」が求められてくる。お互いに得意な分野でサポートしあって人生を豊かにする、サバイバルネットワーク。