過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ベトナム天恩寺 新住職 晋山のお知らせ

昨年ふと訪ねたベトナムの天恩寺。温かいもてなしをいただいて、それから一年。昨年ふと訪ねたベトナムの天恩寺。温かいもてなしをいただいて、それから一年。交流会とリトリート、さらには新住職新任に挨拶文までつくることになった。縁というものだなあ。
9月3日、日本人とベトナム人の交流会を企画させてもらった。日本人20名、ベトナム人50名の参加。日本人による歌(うめたちあき)と演奏(おおむらたくみ)、ベトナムのおいしい食事をいただいた。
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9月9日。ベトナム僧でティク・ナット・ハン師の弟子のタン師にきていただいて、一日のマインドフルネスのリトリートを行った。
タン師はベトナム経由でフランスのプラムヴィレッジに帰る途中である。
また、インドのブッダガヤのベトナム寺院にいたトゥアン師が、天恩寺の住職となることが決まった。
日本人向けにも案内したいということで、ベトナム語をもとに康ちゃんが翻訳し、池谷が超訳して「天恩寺 新住職 晋山式のお知らせ」を作成した。
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天恩寺 新住職 晋山のお知らせ
南無本師 釈迦牟尼仏
この度、ベトナム寺院である天恩寺に新住職をお迎えすることになりましたので、ご案内申し上げます。
当寺は、ベトナム人のみならず、多くの日本の方々にもご参拝いただいております。
人生を善く美しく、悩みや苦しみから解放され、今を穏やかに生きるための寺院です。法灯護持のための道場であり、ベトナム人が祖国への郷愁を分かち合う拠点でもあります。
当寺は、赤誠の信徒による土地の寄進と、日本人からの建材の提供を受けて2019年9月2日に着工し、2022年に完成。同年6月26日、落慶法要が執り行われました。
仏法僧の三宝の恵みにより、いまここに新住職をお迎えし、修行、参拝の信徒や来客を迎える扉が開かれました。
皆さまにおかれましては、いつでもお気軽に参拝してくださいますようお願い申し上げます。 天恩寺 護持会一同
私(ティク・チュン・トゥアン)は戒を授かり、学林で祖師の法門を学んでまいりました。
仏法は古来より連綿とつづき、今も常にここに在るものです。仏法の「苦しみからの解放、無私と利他の精神」は、人と人を結びつける慈悲の発露です。生きた仏教こそが、悲惨な現実を根絶するものと確信しております。
私は心から仏法僧の三宝に深く帰依し、皆さまの前で誓います。
一、戒を厳格に守ります。如来の使いとしての使命を自覚し「自利利他、悟りを完成する」 という精神に従い、法を弘めます。
一、 常に熱心に経典を学び実践します。仏教の知識を養い深めます。
一、 仏法に奉仕し、この土地の文化向上と美化に貢献します。
一、ベトナム、日本の繁栄のために、模範であるよう 努め励みます。
一、 天恩寺の檀信徒は、利他の修行と勤労に努めます。
一、社会的な責務を果たし、地域と調和し「良き生活と良き信仰」を実現します。
一、すべての人たちの豊かで幸せな生活のために貢献します。
仏さまによって与えられた崇高な使命の大きさに、身が引き締まる思いです。すべての人々が心身の健康、心の平安、豊かで幸せな家庭生活を実現されますよう、祈念いたします。
合掌
2023年9月吉日
天恩寺(越南浄土宗)新命住職 :ティク・チュン・トゥアン
本名:グエン・タン・ヒエプ(1980年 生)