「文章って、いつ、どこで、だれがとかって書けばいいんでしょう?」
───うん、そうだけど。そんな文章、つまらない。
“私は朝早く起きて顔を洗いました。そして、朝ごはんを食べて学校に行きました。”
そんなのは「言いたいこと」が書かれてないから、誰も読みたくない。
「うん」
それと、自慢話は誰も聞きたくない。読みたがらない。
私はピアノが弾けます。筆算もできます。野球も上手です。ディズニーランドも行きました。そんな文章、読みたいと思わないでしょう。
「うん、そうだね。読みたくないね」
───大切なのはねも言いたいことをきちんと伝えること。文章はそこがポイントだよ。一言がたいせつ。たとえば、「神さまはいません。みんなの心の中にいます。なので、他人の心の中にある神さまは大切にしたいです」。それだと、要点でありメッセージだよ。
「うん」
───あとね。失敗話がいいんだよね。“こいつバカだね、笑えるね”というのがいいんだ。
「たとえば?」
たとえばね。授業中のことです。おならをしたくなって我慢できません。でも、音を出すと恥ずかしいので、お尻の穴を少し大きくしてスッとおならをしました。
ところでどうでしょう。
わたしのうしろの人が、“なんか臭い、臭くない?”と騒ぎ出したんです。
でもわたしは、だまってじっとしていました。
すると、みんなが臭い臭いと言い出して、どうも「○○ちゃんから臭ってくる」と言い出すではありませんか。
わたしは、悲しいやら恥ずかしいやら、もういきていくのが嫌になってしまいました。
もう学校では絶対におならをしないと誓いました。
「わはは。おもしろいね」
───まあ、そんなところだね。そんな失敗談をたくさん書いておくといいよ。