過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

学会員との対話 池田大作、法華経 

創価の方が二人来訪。以下、そのやりとり。

池田大作さんは生きているのか

──池田大作さん(94歳)って、生きておられるんですか?
「はい、とてもお元気です」

──公の場に姿を見せなくなって10年以上になるじゃないですか。ほんとうにお元気なんですか?
「はい。お元気です。この聖教新聞にも、メッセージがありますでしょう」

──こうしたものは、代作さんがたくさんいて、書いているんじゃないです
か?
「いや、こんなにすごい文章は、池田先生しか書けません」


──しかし、これまでたくさんの著作がありますが、ほんとに池田さんが書いたんですか?
「はい、もちろんです。仏法哲学の深い思想は池田先生から出てきます」

──ふーん、そうですか。読んでみましたたけど、そんな深いものにはみえませんけれど。
「仏法は実践です。信心です。その要がないと、いくら読んでもすごさがわかりません」

──そうですか。じゃあ、ぼくには到底、わかりえない境地ですね。しかしまあ、ぼくも仕事が編集ですから、わかるんですけど、だいたい代わりに書く人ってのがいるんですよ。小説「人間革命」にしたって、代作の方が書いていると思うなあ。新「人間革命」になると、さらに質が落ちているし。
「そんなことは、ありません。トインビー博士との対話などご存知ですか?」

──読みましたけど、じかに対話してあんな話ができたとは思えませんね。往復書簡のかたちで、代作さんのほうは代作グループが書いているように思います。
「池田先生が博士とやり取りした内容です。40時間にわたるそうです。」

──40時間であんなに難しいやりとりができるとは思えませんけどね。ところで、トインビー博士がすごいと言うけれど、トインビーの表した「歴史の研究」って読みましたか?

「いえ、読んだことはありません」

──膨大な著作ですけど、すこし読まれることをおすすめします。そして、トインビーが日本に来た時、伊勢神宮に参拝して「この聖地において、私は、あらゆる宗教の根底的な統一性を感得する」書いているんですね。創価学会だけを評価しているわけじゃあなくて。

日蓮正宗との関係

──ところで、創価学会は今まで「日蓮正宗こそが唯一絶対に正しい」としていましたが、両者の機関誌を読んでみますと、お互いに「仏敵だ。大謗法だ。地獄に堕ちる」とけなしあっていますが、みっともないですね。
「いや。創価学会こそが正しいので、日蓮正宗は邪法に落ちてしまったのです。

──そうですか。その邪法に落ちてしまった日蓮正宗の教学の体系者である日寛のマンダラ本尊を学会員は拝んでいるのは、矛盾しませんか。仏敵の本尊を拝むくらいなら、日蓮のあらわしたマンダラ本尊、あるいは大作さんのあらわした本尊があれば、それがいいいんじゃないですか。

「わたしたちのようなものは、そのあたりはわかりません。

法華経について

──ところで、『法華経』についてお聞きしていいですか。『法華経』は創価学会においては、最高の教えなんですか?

「はい。『法華経』は最高の教えです。南無妙法蓮華経が究極だと書いてあります」

──そうなんですか。では法華経のどこにそれが書いてあるんですか? いまここに法華経がありますので、示してみてください。

「いや、ちゃんと読んだことがないので、わかりません。しかし、『法華経』は最高であり真実の教えだというのは、たとえば無量義経にあります」

──無量義経は、中国でできた義経だと思われますし、だいたいお釈迦さまが『法華経』を説いたなんて、信じられません。釈迦滅後500年後くらいにできたものですよ。

「いやあ、そういう学術的な話は、わたしたちにはわかりません。しかし、『法華経』は真実です」

──しかし、日蓮さんは「末法に入りぬれば余経も『法華経』も詮なし、ただ南無妙法蓮華経なるべし、と書いていますね。日蓮さん自身が『法華経』を否定しているんじゃないですか?

「いや、それは法華経の真髄は、南無妙法蓮華経という意味です」

──そうなんですか。それが法華経のどこに書いてあるんですか。示してもらえますか?

「それは、わたしはちゃんと読んでいないのでわかりません」

──それは、ざんねんですね。あ、いまひらいたところ、『法華経』の結経である『観普賢菩薩行法経』らは「釈迦牟尼仏毘盧舎那仏大日如来)きおんなじだ(釈迦牟尼 名毘盧遮那遍一切処)」ということが書いてありますよ。こうしてみると、とりわけで日蓮大聖人が本仏だの、久遠の本仏が最高だのといっても、法身如来大日如来毘盧舎那仏)と通じるってことじゃないですか。

「ううん、こんな難しい話になるとは思わなかったので、そこはわかりません」


……みたいな話をしたのであった。来訪した二人の方は、とてもいい方で真面目な方であった。いじめたみたいで気の毒であったけれど。

創価学会の方は、ちゃんと『法華経』をよみ、日蓮の遺文をちゃんと読むのがいいと思うけれどなあ。クリスチャンが聖書をちゃんと読むように。

小説「人間革命」「折伏教典」「法華経」「日蓮遺文」をもとに、勉強会したい人、あらわれるといいなあ。