過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「うわわ、どうしよう。こまった」と、久しぶりの体験であった。

浜松の森林公園で行われた森林セラピー
11月というのに日中の暑いこと。森のなかでまったりくつろいだ。
ところが、秋の日はつるべ落とし。夕暮れかと思ったらもう真っ暗になる。日が落ちると、寒くなる。そう思って毛皮を持参したいたので、やはり役に立ったよ。
 ▽
さて、タープやら太鼓やらいろいろな荷物があるので、クルマで搬出しなくちゃいけない。
徒歩10分の駐車場に置いてある。
あかりを会場に待たせて、暗くなった道を歩く。

駐車場に着くが、あれれ?クルマがない。探しても見つからない。置いた場所を覚えていない。黒のVOXYなので、わかりにくい。鍵は入れっぱなしなので、もっもしや盗まれたのでは。認知症になってきたのか。

あれこれ探して右往左往。
ああ、あっあった。よかった。
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ところが、車で入ろうとする入り口のポールに鍵がかかっているではないか。

───あれれ、ここから入れたはずなのに、うわっどうしよう。どうしよう。

歩いてまたもどって荷物を持ってくるか。それはたいへんだ。
あるいは、どこか入口があるのだろう。しかし暗くてわからない。
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そこに、ちょうど工事している人たちの車両。渡りに船と声をかけた。

それで、ポールの鍵を外してクルマで入れてもらえた。
ところがだ、やはり暗いので道に迷ってしまう。あれれ、イベントホールってどこだったっけ。わからない。で、また戻ってくる。

工事の人たちに聞く。「ここまっすぐいって、沢があって左」とか言われた。
でもきっと、また迷うに違いない。

そこで、ここはもうお願いするしかない。
「どうか先導してください」。さいわい快く引き受けてくれた。彼らのクルマに先導してもらってなんとか会場にたどり着く。
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さいわいまだ、みなさん搬出中。みんなのあとについていけば、迷わないですむ。

ところが、あかりが「おとうちゃん、うんち」という。
ううむ、トイレかぁ。真っ暗だしなあ。手探りでトイレに行く。まったく見えない。

あかりのトイレが長いので、そうしているうちにみんなが帰ったら、また道に迷いそう。
「あかり、早くしてね」と急かせる。
で、なんとかトイレを済ませて戻ったら、まだ数台のクルマがいた。

その車の後について、帰ることができのだった。
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「うわわ、どうしよう。こまった」と、久しぶりの体験であった。

最悪、森林公園で遭難だよ。車中泊になるところであった。
この時期、懐中電灯は常備のこと。
まあ、これまで、そういうことを度々体験しては、なんとか切り抜けてきた人生ではあった。