過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

火遊びの季節

彼岸を過ぎても、暑くて暑くて、毎日、川で泳いでいた。気田川、杉川、そして阿多古川。あかりと30回以上は泳いだかな。「暑いなあ」「泳ぎに行くか」「うん」それで、3分で川に入る。

この季節になると、水じゃなくて火だ。早朝と夕方、焚き火している。お湯を沸かしている。ドラム缶風呂を沸かしている。

あかりのキックボクシングの稽古を見学に来てくれたK君(5歳)が、「キックボクシングを習いたいよう」と言い出したそうな。それで、もう翌日からもう稽古を受けに行くことになった。

稽古が終わって、「あかりちゃんに会いたい」ということで、お母さんと妹(2歳)とともにやってきた。

せったく来てくれたので「よし、焚き火しようか」。耐火レンガとU字溝のロケットストーブに火をつける。ダンボールをちぎる、火にくべる。長い木をおさえてもらって、ぼくがノコギリで切る。そんなことで、せっせとみんな役割分担して、一時間余も火遊びとなった。

おっきなダンボールをどうちぎるか。足を使って手を使って。そして、火ばさみでそれをつかんで火の中に放り込む。この実に危ない感じがおもしろい。そして、隣はドラム缶風呂と。子どもは学ぶことがたくさん。

火があれば人が集まる。燃やしたり木を切ったり風を送ったり、それぞれやることはいくらでもある。そして炎を見ながら語りあうというのが、なによりだ。古来より人類はそうしてきたんだろう。