過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

暑さ寒さも彼岸まで」。一寸の光陰軽んずべからず、きょうも川下りだ。

「プールとちがって景色はきれいだし、浅いところ深いところがわかるし。どこが危ないのか体験できる。いろなん魚がたくさんいる。それと、友だちができる。」

帰りの軽トラの助手席で、あかりがそう言ってた。
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ここのところ、毎日のように、杉川と阿多古川に泳ぎに行っているのだ。

暑くなったら「じゃ、いまから川に行こう」「うん、いいね」という流れだ。

杉川(うちから3分)は流れが速いので、ライフジャケット着て流れに任せて、岩にぶつからないように流されてゆくという遊び。こちらは、なかなかスリルあり。

阿多古川(うちから40分)はいつも水がきれいで、流れも弱いので、天然のプール状態。あかりも、仰向けになって浮かんでいられるようになった。岩からの飛び込みも。そして、大きなカヤックも漕げるようになる。

川下りだりしていると、ベトナム人ゾーンとブラジル人ゾーンと、いろいろ変化があって面白い。「やあ」とにっこり、むこうも「やあ」とにっこり。声をかければ、すぐに友だちになれる。
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きょうは、熊切川と阿多古川だ。熊切川には、秘密のいいスポットがありそうな気がする。阿多古川は、3キロくらいかけて川くだり。阿多古の水系を観察して、組み立ててゆく。

阿多古には田中康彦さんの家があるので、そこを拠点にして、やすらぎの休憩地点、いろいろな人と交流できるのが、これまた大きな学びとなる。もう彼岸だからね。

あかりはこんなことも言っていた。
「おとうちゃんもあかりも運が強いと思うよ。たいへんだ、死にそうだという時に助けられるし、そこから友だちができていくし」

「暑さ寒さも彼岸まで」。光陰人を待たず。一寸の光陰軽んずべからず。「光陰」って、光=太陽、陰=月というのは、いま気がついた。