過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いまや「第四の波」が到来しているのかもしれない

アルビン・トフラー(Alvin Toffler)は、『第三の波』で農業革命、産業革命に続く「情報革命」が起きると主張・第一の波(農業革命による農業社会)、第二の波(産業革命による工業社会)、第三の波(情報革命によるIT社会)と解析した。インターネットが普及する約20年も前に、現在のIoTやビッグデータを活用した社会を予見していた。

そしていまや「第四の波」が到来しているのかもしれない。
IT社会から、AIをベースとしたサイバー社会に、世の中の構造が転換する渦に入る。
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基軸になるのは、AI(人工知能)だ。膨大なビッグデータをもとにして、ロジカルに仕組みを構築することができる。

たとえば、裁判など、AI(人工知能)を使えば相当に省力、迅速できるように思う。弁護士や医師、教師といった「プロフェッショナル」な仕事も必要なくなるかもしれない。役所のほとんどのシステムも置き換えられそう。

教育。これだって、有能な教師の説明を映像で見ればよくて、わからいところを教師がサポートする。あとは、子どもたちは遊んでいればいい。遊びの中に創意工夫、友達とのコミュニケーションがある。

そうは言っても公務員はクビにはできないので、書類作り、チェック、保管など、そういう仕事はえんえんとやり続けると思うが。
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コミュニケーションはネットでだいたいは済む。ぼくのような編集の仕事は、初顔合わせはやはり訪ねていくものの、あとはGoogleMeetでやりとりして、nottaでテキスト化して、ChatGPTで文章にできる。どう組み立てていくかは、編集センス。なにより、企画して出版社に売り込むのは、やはり営業力と実績だが。

大切なのは、異文化・異なる価値を持った人と交流できるコミュニケーション力。なにかを実現するぞというビジョンと馬力と楽観性。
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ということで、娘のあかりには「学校は行きたければいけばいいし、自分で選択しなさい」と言っている。最終学歴は「幼稚園」でいい。学歴よりも、実力。サバイバルの力だ。

もう「偏差値教育」など、意味をなさなくなってくるだろう。いい成績をとって、いい学校に行き、いい大学に行く。そうすれば、安定したいい会社に入れる。それで、人生は安泰。そういう社会はもう到来しないと思う。だって安定した会社など、なくなってくるかもしれないし、なによりサラリーマンって、つまらないじゃないか。

極端な場合、やがて日本そのものが無くなるかもしれない。たとえば、「倭自治区」になるってこともありうる。核ミサイルが飛んでくるかもしれない。
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ともあれサバイバル力だ。それには高いコミュニケーション力。言葉の力。外国語は必須。英語はもちろん、これから伸びる国。中国、インド、ベトナムなどの言葉。

それからパソコンを扱う力。読書力。文章力。

なによりたいせつなのは、躍動して仕事のできる世界を見つけること。そのためには、子どもの頃、思い切り遊んでおいたほうがいい。子どもの頃、ちゃんと遊ばなかったおとうちゃんの体験として。