過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

丹田 ヴィパッサナーという方式が自分にいいかもしれない

大東流合気柔術」をおしえていただいた。
とても地味なゆるっとした動きながら、やってみると体の芯まで響いてくる。先生の動きを見ていると、ワザの効果は抜群なことはわかる。
丹田」と「重心」についてひとつ大きく発見することがあった。
これまでのぼくは、マントラ瞑想、ヴィパッサナー、ヨーガはよくやっていたものの、丹田を重視してこなかったと思う。 
なにごとも丹田を中心に動くことは基本のキであることはわかっていたが、暮らしの中でそうなっていない。そのことに気がつかされた。
  私の仕事は、編集や執筆や企画書作り、文章や言葉を操作する言葉のコミュニケーションが多い。するといつしか、頭にエネルギーが行くので、自然体から離れる。余裕はなくなり、イライラしやすくなる。
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思えば、徹底して丹田瞑想したのは、40年前のこと。千葉の鹿野山の臨済宗国際禅道場で過ごした4日間であった。
丹田を中心に呼吸しろ。フイゴで火を起こすように 呼吸しろ」というすごい気迫で指導してもらったものだった。 
朝の4時から夜の10時くらいまで坐るという3日半。神秘体験も起こったりしたが、実に心身が快調であった。丹田からの深い呼吸のためだったろう。「なにがあってもどんとこい」「なにがあっても問題ない」という境地になったものだ。ま、会社員になると、すぐにそんなものは吹っ飛んでしまったが。
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 丹田に力が入っていれば力みがなくなり 上半身は「虚」下半身は「実」ということで、とても安定した状態になる。
大東流では、 自然と丹田に力が入るような歩き方を教えていただいた。
体の深部に効いてくる。 リラックスしているが、安定した重心感が起きる。
日常の暮らしの中で ちょっと歩く時に実践してみている。重心を下にした 丹田に力の入れた 歩き方をしてみる 。まあ、基礎中の基礎。 体を耕すというレベル。
 ヴィパッサナー瞑想もしてきたけれども、 気づきを中心に歩くということがとっても大切なことだが 、丹田に力が入るあり方をしながら気づきの歩き方をする 。すなわち 丹田 ヴィパッサナーという方式が自分にいいかもしれないと思われた。
豆腐を切るにしても丹田から動作を行う。 すべてを丹田中心に行動する。それが最もよいような気がする。おそらく、日本の古武道、 江戸時代の飛脚、駕篭かき、 農業、書道、詩吟など、 全てにわたって 丹田が基本であったんじゃなかろうか。
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たかだか1時間ぐらいの稽古なので何とも言えないが、今のところの気づきをメモしておく。
月に2回、天竜高校春野校舎(旧天竜高校)にて月2回の土曜日、稽古してくださる。見学ご自由。興味のある人は、池谷までメッセージ。