過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

石集めがいまマイブーム

「うわあ、これはきれい」「あれもすごい」「うわあ、あっちにもこっちにもある」。あかりは叫んでいた。
木目のような、幾重にも層がある石。
溶岩の塊のようなものから、鉱石が入ったように剥離して鋭利なもの、茶色に白に青にピンクと多彩だ。
宝物のような石があちこちにあった。宝の山にいるって感じ。
しかも、川の水がとてもきれいで、流れは穏やか。川底の石が見える。子どもが水遊びしても安心。
あかりに、クロールと平泳ぎを教えたが、なんとか浮かぶものの、前には進めない。まあ、水に浮かぶだけでもよしとしよう。
  ▽
この多層な筋の入った石は、木の化石だと思われる。
珪化木(けいかぼく)といって植物の化石の一形態だろう。
古代に土砂等に埋もれた樹木が、膨大な年月によってできた。
木の細胞組織はのこり、そこに地下水が吸い込まれて二酸化ケイ素(シリカ)に変化したんじゃないかと思うが、よくわからない。
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ともあれ、石集めがいまマイブーム。
とにかくせっかく過疎の山里にいるのだから、大自然の豊かさを満喫しなくちゃ、もったいない。
それは、あかりがいるからこその発見で、子どもを通しての驚き、喜びがあるってわけだ。