過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いちりん楽坐 7月15日(土)「絶望からの蘇生」

 

いちりん楽坐
7月15日(土)13時〜15時

テーマ「絶望からの蘇生」
ゲスト:瑞雲信人(ずいうんしんじん)

参加無料。予約不要。どなたでも参加ご自由。
途中入退室、ご自由。匿名でも可。顔出しもご自由。

GoogleMeetで行います。
会議ごとにURLがかわることがあるので、開始1時間前、7/15(土)12時にコメント欄、もしくはこの行の下に、URLを書きます。そこをクリックすれば、そのまま入れます(Googleのアカウントは必要)。

お話の趣旨:

仕事で成功して、もっともっととがんばって、また成功して全国展開。しかし、それがあるとき躓いた時、離婚して2歳の娘と父親二人の暮らし、ウツにもなり、自己破産してすべてを失う。

食べ物にも事欠き、新井薬師の境内で一日過ごす。水だけの時もあったし、娘の食べ残しで我慢することもあった。

もう先がない。

桜の咲きそうな頃だった。桜のつぼみを見て、「ほら、桜だよ。桜が咲くんだよ」と父親は、娘に叫んで、境内を走り回った。泣きながら。

それから、転機が訪れた。
不思議な事に、講師の仕事が続いて、どうにかやってこれるようになった。

そして、カウンセラーやコンサルタント、行政の仕事を経て、出家した。柔和で懐の深い禅師のもとで坐禅に打ち込むありがたい体験。
もっと源泉を探求・体験しようとミャンマーに行く。

マハーシ式の瞑想センターで、ヴィパッサナー(呼吸、動作、感情の動き、心の変化に瞬間瞬間気づく)の瞑想に打ち込む日々。いま流行のいわゆる「マインドフルネス」の源流である。

そんな森さんの体験をお聞きしながら、人生の幸せ、仕事の喜び、生きてい喜び、瞑想のありかた、マインドフルネスについてなど、語り合いたい。

プロフィール

瑞雲信人(ずいうんしんじん)
戸籍名:森信人(もりしんじん)
昭和34年生まれ
略歴
慶應義塾大学付属志木高等学校卒
慶應義塾大学法学部法律学科卒

日本出版販売株式会社(日販)入社

週刊誌の編集を担当
インターネット、パーソナルコンピュータのまだない時代に、全国の書店・出版社とのオンラインネットワークの開発・普及を担当し成功させる。
TSUTAYAを3店舗から全国展開させる物流システム・営業網等の開発・構築を担当し100店舗以上に。
その他、日販独自のAVレンタルシステム、カラオケボックス等の新規事業開発、書籍・雑誌以外の全国流通システムの構築、関連企業の立て直し、年商500億円の中長期計画の立案・実行などを次々に担当し、成功させる。
独立起業
当初、CDレンタルショップを経営するが、TSUTAYAのノウハウを知っているという過信、効率主義から大失敗をして、顧客主体、顧客満足経営の重要さを身に染みて知る。
ファミコンショップの経営に転換。アルバイト、社員の有難い日々の努力、顧客の口コミで発展し、2年間で6店舗のチェーンとし、業界の全国的なモデル店ともなり、年商7億円を達成。
若者の雇用機会を増やしたいと、グッズショップ、ブティック、マンガ喫茶、カフェを業態開発して出店。
離婚、鬱病、破産

離婚して2歳の娘と、親きょうだい、親類縁者に頼れる人なく二人暮らしを送ることに。鬱病になる。
会社の経営を続けるか娘を施設に預けるかの二者択一となり、娘を育てることを選び会社を閉め自己破産。鬱病で極貧で幼い娘を育てる日々を生きる経験をする。(でも最高に幸福な日々を過ごせることになった)
癒しと変容、人財開発・経営コンサルタントを仕事に

大手民間企業、防衛省などの官公庁、都庁、各地の県庁、市役所、国立大学でヒューマンスキル、ソリューションスキル、メンタルヘルスの研修を実施。
カウンセリング、コーチングを学び資格をとり、カウンセラー、コーチングコーチとなる。一万人以上の人の良くなる支援。
東京都中野区の外部評価委員などをしたことがきっかけで、持続可能な自治モデルを考案したことが契機になり、中野区長選へ出馬してほしいと声があり民主党の公認で出馬しかけるが、選挙費用と民主党のドタバタなどで中止に。
公募で政令都市のシティーマネジャー、業務改善担当部長になり、地域福祉の仕組み等の構築や行革を担当。
金沢市に移転、禅僧となり修行

娘が金沢市の大学に進学。政令都市での仕事の任期がちょうど終わったことから、共に金沢市に転居。
実はそれまでにも幾度が仏教の道に入りたいと思っていたが、あることを契機に、ネットで見つけた臨済宗の寺院に翌週に会いに。それから幾度か訓練を受ける。
曹洞宗元管長の板橋興宗禅師とお会いする。禅師様の元で得度、僧堂修行。
日本の仏教のあり方への疑問

葬式・法要中心、檀家制度で収益を上げ布施を自分や家族の暮らしのためと考えている僧も少なくない等の日本の仏教界に疑問を感じるようになる。自分にもそう考えている面があることにも気づき情けなくなる。
敬愛する良寛さんは寺持ちではなかった。そのほか昔の高僧もそう等々も悩む。
ある寺院の跡継ぎにというめったにない話をいただいたが、そういう疑問や悩みを持っていては現住職にご迷惑をかけるだろう、ブッダの瞑想のヴィパッサナー瞑想を学びたいと思ったことなどから辞退する。
瞑想を究める、宗教・宗派の枠がはずれる

サマタ瞑想と、ゴエンカ式のヴィパッサナー瞑想を日本で合宿に参加して習得。
効果・変化を実感し、より総合的で本格的なマハーシ式を習得したいと思う気持ちが高まり、本拠のミャンマーに行き修行。
帰国して、近年のストレス緩和・心理療法系、ビジネス系のマインドフルネス瞑想を学ぶ。
瞑想を続けるにつれて、いろいろなことに分別、枠組みで執着することがどんどんなくなる。何々宗、何々宗派という枠組も興味がなくなってくる。
今は、瞑想を中心にセルフヘルプの力を持てるサポートをしている。