「宗教は外部からじゃわからない。内部に入って儀式をして体験してみないとなんとも言えない」
私はそう思っている。それで、縁があれば、いろいろな宗教を体験してきた。ほんのつまみ食いだけど。
伝統宗教では、天台宗、真言宗、臨済宗、曹洞宗、浄土宗、真宗、日蓮宗、修験道、仏立宗、日本山妙法寺など、いろいろ体験させてもらった。
出会った霊能者も数々。もうたくさん過ぎて書き表せないけど。
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日本だけじゃないよ。インドでは、あちこちのアシュラムに出かけた。シヴァナンダ、ヘラカーンのババジ、サイババ、OSHO、ケララのアンマ、オーロビンド、シッダメディテーション、ラマナマハリシ、ラーマクリシュナ、シークのゴールデンテンプル、チベタンテンプル、さらにはモスク。ドイツではキリスト教のミサ。ハワイの霊地も訪ねた。
出会った霊能者も数々。もうたくさん過ぎて書き表せないけど。
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新興宗教は、生きているエネルギーがあるので、関わることが多い。
渋谷の駅頭で「あなたの幸せを祈らせてください」と言わればば、「はい、お願いします」。「本部に行きませんか」と言わればば、桜新町の本部まで行って、祝詞まであげた。手かざしの神慈秀明会だった。世界救世教も行った。岡田茂吉教祖の書もよく拝観した。日蓮の原理主義、顕正会の本部も出かけた。
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人生の大先輩(北大路魯山人の「星ヶ岡茶寮」で働いしていた方)が世田谷の赤堤にいたので訪ねると、近くにオウムの世田谷道場があった。それで、ひょいと訪ねると「きょうはサクラー正悟師がきておられるので会いませんか」というので、面談があって話をしてきた。
麻原彰晃の川崎市民会館での一日講演も聞いた。オウム出版から依頼されて、麻原の講演会の企画までしたこともある。あとで、キャンセルになったけど。
幸福の科学の本部にも出かけた。真如苑の本部は近所だったので冬の寒行に参加した。創価や天理、立正佼成会。キリスト教は、よく出かけている。黒住の教祖とは知り合いだし、金光教会も出かけた。エホヴァも王国会館の儀式にも出かけた。
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いろいろな宗教があって、濃密度に差異はあるけれど、それぞれ味わいがあって、学ぶこと多し。
「あちこち興味本位で出かけると、せっかくの先祖の徳をつぶしてしまいますよ。石橋を叩いて渡りなさい」とは、心霊科学協会(大本にいた浅野和三郎師が設立した)の指導だった。
「あなたを見ていると、めずらしいことばかりに心が動くから、そこはちょっと心配です。大切なのは、当たり前、日常の暮らしですよ。そこを大切にしないさいね」とは天命庵(天理教の中山みきさんをチャネルされる)の大徳寺さんの教えであった。
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まあ、そんなこんなで体験主義なのだ。向こう見ずなのだ。
しかし、そんな私でも統一教会はというと、縁が少ない。
学生時代は、巣鴨に暮らしていた。よく巣鴨の駅前で「原理講論」の講義を黒板でやっていたのは聞いたことがある。聞いている人はむ誰もいないのに、頑張ってすごいなと感心していた。内容はさっばりとわからない。ただその講師の女性と住所を交わして、やりとりしたことがあったけれど。
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こないだ、妻の診療で医院に行った時、浜北の統一教会の拠点を訪ねてみた。ぼくは、ほとんど考えずにひょいとたずねる。しかしだれも出てこなかった、むこうが、アヤしいやつと思って、出てこなかったみたい。まあ、縁がなかったということかな。
統一教会はともあれ、日本では真面目で自己抑制的なキリスト教が、韓国ではエネルギッシュに躍動している気がする。さらには、とてもシャーマニックだ。フィリピン、アメリカや南米ではさらにものすごい。
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宗教の原初は、爆発だ!パンクだ!と思う。「躍動」「エネルギー」そして「神秘体験」。そういうところにも、興味が大いにある。
世界も日本も、これからますます陰に入っていく、暗くなっていく。そうして、陰が極まれば、陽が起きる。爆発がおきる。陰の極まる過程を、これから身にしみて体験していくことになる。これは切実なんだけど。