過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

わかったようなつもりで、ヘタなことをアドバイスしたり、教訓を垂れると

逆上した。半分泣きながらすごい形相で、そのオヤジの胸ぐらにつかみかかった。
「おまえなー。わかってるのかー」。オヤジは、「わっわっわっー」と、思わぬ反撃にものすごく驚いて、目を白黒させておびえてた。
友人のGさん(シングルマザー)のこと。すかいらーくで、自分の子どもが泣いていた。やかましかったのだろう。 知らないオヤジがヘンな説教をこいた。「子育てとは、どうのこうの」と。そのときに起きたことだ。
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「こんどあいつに会ったら、ぶんなぐっていいですか。きっとなぐると思います」。金を貸したが返してくれない人と、かぶったらしい。
「貸したあの人は、きっとこんな人なんだ。人のことなんか、ちっともわかっちゃいない人だったんだ」と。
Oさんもやはりシングルマザーだ。夫を交通事故で亡くして、子どもが4人。昼も働き、また夜は深夜まで働く。子育てと家事でてんてこまい。洗濯物の数も半端ない。しかも、夫の生命保険のお金を、親しい人が貸してほしいと言われて貸した。返ってこなかった。
そのOさんがわがやに遊びに来た。そこに、スピリチュアル系のぼくの友人のNさん(とても有名な本を書いている)が居あわせた。Oさんが子育ての愚癡を語っていると、Nさんが教訓をたれた。「人生は、いろいろあるけど、すべて学びになる」みたいな話である。その翌日のことであった。
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子育て中のママさんに、ヘタな説教したら、きっとぶん殴られる。うちの奥さまも怖かった。
なにしろ子どもはなかなか寝ない。寝たと思ったら起こされる。毎日、睡眠不足。ものすごくイライラしている。体力は消耗する。やりきれない。
いろいろその人には事情がある。背景がある。わかったようなつもりで、ヘタなことをアドバイスしたり、教訓を垂れるとその人を傷つけることになる。自分も反撃されて痛い目に遭う。