過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ZOOM楽座「真宗の教えと歴史」5月5日(火)20時〜22時

ZOOM楽座は、次は真宗について論じてみたい。
日時:5月5日(火)20時〜22時
参加方法:ZOOMにアクセス
テーマ:「真宗の教えと歴史」
真宗の教えは、仏教の文脈の中でもきわめて独特。修行はいらない。すでに救われている。そういう教えである。そして、日本の仏教界では、圧倒的に信徒(門徒)の勢力が大きい。
その歴史的な流れを語り合いながら、日本的な仏教のありようをみていきたい。
 
池谷が真宗に注目する視点は、次の4つ。
①「信仰と修行」
すでに救われている、往生まちがいなしという他力本願。ゆえに修行は一切必要なし。神祇不拝であり、方角や加持祈祷などを排して、徹底した本願力にたつ。
念仏を称えて浄土に往生するのはもちろんだが、現世において往生するという教え。すでに救われているのであり、念仏は報恩感謝でもうすもの。
本尊は南無阿弥陀仏の六字名号。密教などのように感応道交や修行の礼拝対象ではない。すでに救われているのであり、その救いのシンボルとしてあるのか。
 
②「なぜ真宗は弘まったのか」
神霊や神秘的な力が恐れられた時代に、なぜ弥陀一尊の信仰がひろまったのか。
思想の中核は親鸞だが、室町時代蓮如真宗を弘めた。その布教のありようとしては、御文章という蓮如の数々手紙、自らがあらわした南無阿弥陀仏の六字名号。「正信偈」として親鸞のあらわした著作から抽出したお経。親鸞の和讃など。蓮如の布教のありようについて、知りたい。
 
③「連帯の力」
道場において、南無阿弥陀仏の六字名号を中核として、みながより集まり、ともにお経を読み和讃を歌う。そこには、とくに僧侶がいたわけではない。まさに、非僧非俗としてリーダーがいた。そこは寺院というよりも、聞法の場であり道場であった。
戦国時代にあって、信長、秀吉、家康がもっとも恐れたのが一向一揆。加賀の一向一揆は、100年もの間、封建領主を追い出してしまった。その連帯の力の背景はなにか
④明治以降の真宗
明治以降の富国強兵策のなかにあって、神仏分離令による廃仏毀釈で既成仏教は破壊されてきた。そのなかで、真宗は抵抗し、さらには巧妙に立ち回ってその地歩を固めてきた。そのあたりの動向を知りたい。
 
ゲスト:嶋田やすながさん
真宗の寺院に生まれた。その寺は、はじめは天台宗であったが、のちに蓮如の時代に真宗の寺院(というよりは道場)となった。仕事は薬剤師。
ZOOM楽座では、真宗の次は、日蓮宗創価学会の流れを論じてみたい。次のゲストは、犀角独歩さん。