過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

無風選挙 ヤギさんでも出したらいい。

無風選挙はおもしろくない。浜松市の山里・天竜区がそうだ。今度の市会議員選挙では、定数3に対して、候補者が3人。無投票になる。山里の過疎化対策、活性化には、やはり熱い選挙がのぞましい。
-----------------
そこで、あちこち電話してみた。前回20数票差で落選の憂き目にあった方。「もう自分は年だし、前回の選挙で妻が疲れ果て、大反対」という。出るという噂のあった有望な若手は、諦めたと聞く。その他、有能で人望ある人に聞いてもみた。しかし、「自分など、とんでもない」という人ばかりだ。
誰かいい人いないかなあ……。出るだけでも争点が明確になって意義がある。そんなことを、仲間たちで画策して楽しんでいる。しかし「帯に短し襷に長し」。適当な人がいない。
----------------------
そこで名案が浮かんだ。
ヤギさんでも出したらいい。
というのは数年前、春野町の北小学校で全校生徒7名に対して、 新入生が一人もいなかった。そこでヤギさんを新入生にして、全校生徒が8名ということになった。 そういう経緯がある。
無風選挙になるよりは、ヤギさんでも出したほうがいい。そしたら面白くなる。もしかしたら、ヤギさんがトップ当選になるかもしれない。いや、なるだろう。
----------------------
しかし議会になったとき、ヤギさんが議員席に座られても困る。市の役員が議題のレジメを配ったとき、ヤギさんがみんな食べてしまうからだ。
そんなことを友人と語り合って、笑ったのだった。