過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

子どもは子供同士で遊ぶのが、やっぱり一番いい。

ランの散歩の帰り、ほたる公園に寄ると、子供たちが遊んでいた。
おや、いつもあかりと遊んでくれるお姉ちゃんたちだ。

「あかりちゃんはー?」
「いるよ。元気だよ。一緒に、遊んでくれる?」
「連れてきてー」
「お姉ちゃんたちと遊ぶのを楽しみにしているんだよ。これから連れてくるよ。待っててね。」
 ■
帰宅して玄関で呼ぶ。
「あかりー。お姉ちゃんたちが遊んでくれるって。さあ、いこう」。
 
あかりは、だだだーと駈けてきた。もう嬉しくてしょうがない。
いそいで靴を履いた(左右逆だった)。走り出す。急げ急げ、急がないとお姉ちゃんたちが、帰っちゃう。

でも、途中、すこし曇った顔になる。
「こないだ、お姉ちゃんたち、遊んでくれなかった……」

そうだなあ。先日は、初めてのおねえちゃんたちで、あかりと遊ぶのに慣れてなくて、無視されたのだった。その思い出が残っているようだ。

「大丈夫だよ。お姉ちゃんたち、いまあかりを楽しみにしているよ」。
そう言って、一緒に公園まで走った。
 ■
二人のお姉ちゃんと一人のお兄ちゃんがいた。
「鬼ごっこしよう」
鬼になったら、つかまえる。つかまったら鬼になる。そういうのルールまで、あかりには、まだわからない。でもはしゃいでいた。
「ブランコやろう」
「滑り台やろう」
5歳になるおにいちゃんも、あかり見守ってくれてやさしい。
 ■
お姉ちゃんたちは、葉っぱをたくさん摘んできた。ウラがたくさん毛があるやつだ。その葉っぱを服につけるゲームを楽しんだ。
大きな葉っぱに目と口を開けて人間の顔みたいにして、それをペタッと貼り付ける。
とても嬉しそう。
やがて、夕方。もう外は暗くなった。
 ■
「また遊んでね」
「いつでもいいよ」
「ばいばーい」
子どもは子供同士で遊ぶのが、やっぱり一番いい。