過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

大自然の中の影絵舞台だ

そろそろホタルが出るのではないかなぁ。毎夜、ほたる公園を歩く。ひとつとして光は現れない。あたりのまったく闇の中。あと10日くらいしたら、あらわれてくるのではなかろうか。

妻とあかりで、夜の散歩。とにかく山里は、まったくの闇だ。1メートル先が見えない。川の音だけがごうごうと聞こえてくる。

懐中電灯をあかりの背後から照らす。すると、大きな影が山に映し出される。山が巨大なスクリーンだ。わぁぁ、おばけーー。あかりは、おどろき、よろこぶ。

山に川に道に樹木に影を映してみせる。懐中電灯を動かせば、影がびよよーんと伸びたり、広がったり、大きくなったり。小さくなったり。大自然の中の影絵舞台だ。

これがきっかけで、いま影絵ブーム。夜になると、恐竜や動物たちの影を天井に映しだしては「これ、なーんだ」「ヤギさん「じゃあこれは」「トリケラトプス」という感じで、遊んでいる。父ちゃんは毎日、なにか遊びを創作しなくちゃいけないんだ。